【第1回】http://diarynote.jp/d/71361/20060617.html
【第2回】http://diarynote.jp/d/71361/20060624.html
【第3回】http://diarynote.jp/d/71361/20060630.html
学友との遊び・部活にふけっていた俺はある日とある友人の家に行く事になった。
そいつは相当なゲーマーでTVゲームだけならずゲーセンのあらゆるゲームに手を出し、
その割にはいつも多くの金を所持しその出所が非常に気になる不思議な奴だった。
そいつの部屋に入ってみると山のようにゲームが積まれており、
どれもこれも見たことある有名なソフトで発売されたばかりの物も多い。
ますます怪しくなってきたが、忘れる事にした。
あらかたのゲームをプレイし続け、目が痛くなってきたので休憩し、
転がってダラダラしているとゲームとは違う別の何かが積みあがった山を見つけた。
カードだった。
なんとなく見覚えのあるそれは「Magic:The Gethering」という、
知っている人も多いあの有名なカードゲーム。
ただ見覚えがあるとは言ってもプレイしていたわけではなく、
小学生の時に買った本屋の福袋の中にたまたま入っていた
スターターを所持していて、カードを眺めてみた訳だが、
俺が始めて手にとって見てみたカードが《腐肉クワガタ》であり、
その強烈なグロさにドン引きし、二度と触るまいとダンボールの奥深くにそれを収めた。
参照:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/515122/
(このページの「画像」をクリック)
久々に見たMTGはどことなくカッコよかった。
以前あれほど嵌っていたカードゲームも久々に見た俺は若干興奮し、
熱心にそれらを見ていると、それに気付いた友人Y。
(`・ω・´)「興味あるのかお前wwwwwwwwwww」
( ^ω^)「なんとなくなwwwwwwww」
(`・ω・´)「やるか」
( ^ω^)「デッキ貸してほしいお」
(`・ω・´)「断る」
( ^ω^)「お」
(`・ω・´)「自分のもってこい」
( ^ω^)「おっおっお」
ねーよwwwwwwwwwwwww
デッキなんてあるわけないが、Yの傲慢さを押し通され、
仕方なく一旦家に帰った俺は昔あったはずのスターターを必死で探し、
なんとか見つけ中身を確認する。
《腐肉クワガタ》に絶望しつつも、
とりあえず一緒に見つけた未開封のパック(恐らく福袋に同梱されていたもの)を持ち、
Yの家に引き返した。
着いて早々俺はカードの提示を求められ、そして何枚か抜き取られた。
流石の俺もこれには反応したが、禁止カードだったらしい。
確か《時のらせん》とかいうカードが入っていた。
そしていよいよ対戦が始まった訳だが、
なんとYはルールの説明をしなかった。
Yのデッキから繰り出されるコンボも色々と凄かったが、
何よりも強烈だったのはそのYの傲慢さであり、
ルールブックすら渡さないYは俺をぼこり続け、
唐突に突きつけられた「ライフ20のうち0になれば負け」
というルールに基づき俺は敗北を喫する事になる。
しかし、ここで大事な点が一つある。
ここまで読むとYが卑劣で最低の男にしか見えないが誤解しないでほしい。
彼は間違いなくナイスガイで気の利いた男だ。
なぜなら2回目の対戦は俺が勝ったからである。
彼はきっと俺が気付かぬように巧みなゲーム運びで自らを敗北に、
俺を勝利に導いたに違いない。俺は彼の優しさに感動した。
しかし、ここで驚くべきは彼の演技の周到さである。
その2回目の対戦のあと彼は頑なにわざと言い訳を並べ、
わざとしばらく口を利かなくなり、わざと悔しそうに見せたのだ。
ここまでできる男はなかなかいない。もはや脱帽である。
尊敬にも値するこのYの行動は素晴らしかったが、
3回目の対戦で初心者の俺でもわかるぐらいに優劣のはっきりしたデッキを使いはじめ、
圧倒的劣勢に立たされている俺を見てニヤニヤしていたのは不思議である。
こうして俺はナイスガイYと共にMTGを始める事になった。
【第2回】http://diarynote.jp/d/71361/20060624.html
【第3回】http://diarynote.jp/d/71361/20060630.html
学友との遊び・部活にふけっていた俺はある日とある友人の家に行く事になった。
そいつは相当なゲーマーでTVゲームだけならずゲーセンのあらゆるゲームに手を出し、
その割にはいつも多くの金を所持しその出所が非常に気になる不思議な奴だった。
そいつの部屋に入ってみると山のようにゲームが積まれており、
どれもこれも見たことある有名なソフトで発売されたばかりの物も多い。
ますます怪しくなってきたが、忘れる事にした。
あらかたのゲームをプレイし続け、目が痛くなってきたので休憩し、
転がってダラダラしているとゲームとは違う別の何かが積みあがった山を見つけた。
カードだった。
なんとなく見覚えのあるそれは「Magic:The Gethering」という、
知っている人も多いあの有名なカードゲーム。
ただ見覚えがあるとは言ってもプレイしていたわけではなく、
小学生の時に買った本屋の福袋の中にたまたま入っていた
スターターを所持していて、カードを眺めてみた訳だが、
俺が始めて手にとって見てみたカードが《腐肉クワガタ》であり、
その強烈なグロさにドン引きし、二度と触るまいとダンボールの奥深くにそれを収めた。
参照:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/515122/
(このページの「画像」をクリック)
久々に見たMTGはどことなくカッコよかった。
以前あれほど嵌っていたカードゲームも久々に見た俺は若干興奮し、
熱心にそれらを見ていると、それに気付いた友人Y。
(`・ω・´)「興味あるのかお前wwwwwwwwwww」
( ^ω^)「なんとなくなwwwwwwww」
(`・ω・´)「やるか」
( ^ω^)「デッキ貸してほしいお」
(`・ω・´)「断る」
( ^ω^)「お」
(`・ω・´)「自分のもってこい」
( ^ω^)「おっおっお」
ねーよwwwwwwwwwwwww
デッキなんてあるわけないが、Yの傲慢さを押し通され、
仕方なく一旦家に帰った俺は昔あったはずのスターターを必死で探し、
なんとか見つけ中身を確認する。
《腐肉クワガタ》に絶望しつつも、
とりあえず一緒に見つけた未開封のパック(恐らく福袋に同梱されていたもの)を持ち、
Yの家に引き返した。
着いて早々俺はカードの提示を求められ、そして何枚か抜き取られた。
流石の俺もこれには反応したが、禁止カードだったらしい。
確か《時のらせん》とかいうカードが入っていた。
そしていよいよ対戦が始まった訳だが、
なんとYはルールの説明をしなかった。
Yのデッキから繰り出されるコンボも色々と凄かったが、
何よりも強烈だったのはそのYの傲慢さであり、
ルールブックすら渡さないYは俺をぼこり続け、
唐突に突きつけられた「ライフ20のうち0になれば負け」
というルールに基づき俺は敗北を喫する事になる。
しかし、ここで大事な点が一つある。
ここまで読むとYが卑劣で最低の男にしか見えないが誤解しないでほしい。
彼は間違いなくナイスガイで気の利いた男だ。
なぜなら2回目の対戦は俺が勝ったからである。
彼はきっと俺が気付かぬように巧みなゲーム運びで自らを敗北に、
俺を勝利に導いたに違いない。俺は彼の優しさに感動した。
しかし、ここで驚くべきは彼の演技の周到さである。
その2回目の対戦のあと彼は頑なにわざと言い訳を並べ、
わざとしばらく口を利かなくなり、わざと悔しそうに見せたのだ。
ここまでできる男はなかなかいない。もはや脱帽である。
尊敬にも値するこのYの行動は素晴らしかったが、
3回目の対戦で初心者の俺でもわかるぐらいに優劣のはっきりしたデッキを使いはじめ、
圧倒的劣勢に立たされている俺を見てニヤニヤしていたのは不思議である。
こうして俺はナイスガイYと共にMTGを始める事になった。
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